オンライン英会話「レアジョブ」を300日間受講して得られた成果と最近の工夫

レアジョブネタ以外に投下すべきネタがたくさんあるのですが、このブログの読者の半分が「レアジョブ」というキーワードから辿り着いているため、引き続きレアジョブシリーズをお届けしたいと思います。(と思いきや最近では弊社の公式ウェブサイトからのアクセスが増えてきました!)

 

中だるみの時期に突入

正直なところ、レアジョブを継続するモチベーションが下がっていました。はじめのうちは英語を話すこと自体が楽しかったのですが、300回も受講するとレッスンの進み方が予測できるため、英語力が向上している感覚がなくなります。

 

英語を学ぶ目的を明確に

そこでもう一度、英語を学ぶ目的を考え直してみました。私は「グローバル化に対応した教育環境の実現」を目指した会社を経営しており、もともとは海外に事業を拡張するため(=ビジネスで英語を利用するため)にレアジョブをはじめました。しかし、海外展開が現実的かと言えばそうではありません。つまり海外展開の具体的なイメージが湧いていないため、レッスンに身が入らないということです。

 

会社のVISIONを説明しよう

というわけで、レアジョブ講師の方々には申し訳ないのですが、いつでも海外展開できるように、会社を通じて成し遂げたいことを語るという超絶意識高い系のレッスンに切り替えることにしました。

具体的には、日本教育の現状を説明した後、解決したい課題、具体的な事業内容について説明します。また、最近リリースした研究費獲得のためのクラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」の話をすることもあります。

講師に質問されたり英語で説明できない状況に陥ったりすると、会社のVISIONや事業内容ついて考え直す機会が生まれてモチベーションも上がります。日本語と同程度に説明できるようになるまでは、この方式で進めていきたいと思います。

 

ところで

最近講師の方のドタキャンが比較的多いのですがレッスン直前(1〜2時間前)に予約しているからでしょうか…。振替レッスン消化DAYを作らなければ…。
 
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オンライン英会話「レアジョブ」を250日間受講して得られた成果と最近の工夫

レアジョブを250日間受講して感じたこと

レアジョブのレッスンを受け始めてから250日が経過しました。ほとんど毎日25分間のレッスンを受けており、そのうち9割以上は Daily News Article を利用しています。(詳しい受講方法は過去のエントリーを参考にして下さい。)
 
ここ数日間を振り返ると、英語力の上達を実感する瞬間は
 
  1. 初見の文章を噛まずに音読&理解できたとき
  2. 本文を引用せずに自分の言葉で意見を述べられたとき
です。レアジョブを始めた頃は、音読に集中し過ぎて内容を理解できないことや、逆に内容を理解しようとし過ぎて噛み噛みになることが多かったのですが、ようやく滑らかに音読しながら内容を理解できるようになりました。また、質疑応答の際も、当初は答えをテキストから抜き出して回答する受験勉強的なテクニックを駆使していたのですが、最近は理解した内容を自分の持つ語彙やフレーズを用いて説明できるようになりました。
 
一方で、まだまだビジネスでは通用しないと思う瞬間は、
 
  • 言い回しや語彙のレパートリーの少なさに気付いたとき

です。自分の主張を上手く表現できないときのほとんどは、言い回しや語彙のレパートリーが少ないことが原因です。

以前は1日1個ずつ新しい言い回しを覚えればレパートリーは増えるだろうと期待していたのですが、それでは受験勉強みたいでつまらない&継続しないということに気付いたため、学習方法を変えてみることにしました。

 

Free Conversation の活用

レアジョブでは講師と雑談や議論を行うことも可能です。そこで、最近は Free Conversation を活用しています。
 
レッスン開始前 【10分】
 
1)Free Conversation のテーマ設定
まずは、講師と議論したいトピックを決めます。たとえば、最近では教育分野で話題の「反転授業」をテーマにしました。
※ レアジョブでは講師の専門も選ぶことができるため、反転授業の議論のときには教育学専攻の方に講師を依頼しています。
 
2)Free Conversation のレジメ作成
トピックの説明や質問事項をあらかじめ英語で書き出しておきます。この際、今後使いたい言い回しを用いて英作文をしておくと良いと思います。
 
 
レッスン開始【25分】
 
3)フリートーク
反転授業の説明をした後、反転授業に関する質疑応答を行います。たとえば、
・反転授業のメリットとデメリット
・反転授業で教員に必要な力
・反転授業を導入するためのハードル
などについてです。そもそもフィリピンの教育事情について知らない場合には、教育システム全般について話しても良いかと思います。いずれにせよ、自分で設定したテーマなのでどのように話を進めて行けるかがよりよい議論を行うための鍵となります。
 
レッスン後【5分】 
 
4)担当講師と話した内容を整理
レッスン前に作成したレジメに情報を加筆しておくことで、また同じテーマを扱うときに役立たせることができます。意見がまとまり次第英語ブログにまとめると、さらなる実力になりそうですね。
 
というわけで、以上のような工夫をすることで
 
  1. 構文の練習になることはもちろん
  2. 英語でのファシリテーションの練習にもなり
  3. フィリピンの教育事情も知る
ことができます。一石三鳥です。レアジョブを受講されている方は、是非お試しあれ。
 
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反転授業で教育に多様性を

反転授業とは

最近、反転授業という言葉を耳にすることが多くなりました。 反転授業とは、自宅で知識を得て(=動画授業を受けて)学校で定着させる(=グループワーク等を行う)新しい教育方法論です。これまでのように学校で知識を得て(=授業を受けて)自宅で定着させる(=宿題を行う)教育と比較するとわかるように、反転授業では学びの順序が反転していると言えます。

「教わる」からの卒業模索 端末で予習、授業で反復:朝日新聞デジタル
【教育動向】予習は授業の動画で? 「反転授業」の課題 渡辺敦司 - MSN産経ニュース

 

従来型授業と反転授業の比較

反転授業の学習効果について考えるため、従来型授業と反転授業の違いを簡単にまとめていきます。

 

予習のハードルが下がる  

反転授業の特徴は、教科書ではなく授業動画で予習を行うことです。 

  従来型授業 反転授業
予習教材  教科書、問題集  授業動画 
予習のハードル  高い(わかりにくい△) 低い(わかりやすい〇)
予習への意欲  ほとんどない△ 上がる可能性〇

 

授業動画を活用することで、生徒の予習のハードルが下がります。なぜなら、生徒の大半は自分で教科書を読むよりも先生の説明を聞いた方がわかりやすいと感じるからです動画の工夫次第では、生徒の学習意欲を継続的に引き出すことも可能です。

また、授業を何度も見直せることも動画の強みです。私も自分のペースで授業を聞けることに魅力を感じ、某〇ゼミに通っていた頃はビデオ講座を受講していました。学校の授業では生徒はノートを取ることに一生懸命になりがちですが、動画を活用すれば授業に100%集中できるため生徒の理解も深まりやすくなると期待できます。

しかし、授業動画を活用したところでもともと予習をする習慣のない生徒が突然予習をするようになるとは限りません。学校と家庭が協力して生徒に(動画教材を用いた)予習を習慣化させていくことは引き続き必要になるのではないかと思います。

反転授業で予習率を高める工夫~熊本壺溪塾学園の「配信授業」 | 反転授業の研究--思索と実践の記録

 

アウトプット型の授業が増える

動画で予習を行う習慣が根付けば授業運営方法の幅が広がります。

  従来型授業 反転授業
授業形式  講義形式(インプット型)  ゼミナール形式(アウトプット型) 
授業態度  受動的△ 能動的〇

 

家庭学習で授業ノートを完成させられるようになるため、50分間ひたすらノートを写して知識ではなく手首の痛みが残るような授業はなくなります。数年後には、得た知識を基に具体的事例についてのグループ討論を行い成果をプレゼンテーションする「アウトプット型」の授業が主流になるのかもしれません。

 

教員に求められる能力

アウトプット型の授業を行うとなると、教員に求められる能力は「わかりやすく伝える能力」だけではなくなります。

たとえば、グループ討論では適切な討論テーマを設定して各グループの意見を引き出し、結論へ誘導するファシリテーション能力が必要です。また、生徒がプレゼンテーションを行うのであれば、何をどのように伝えるかということも指導しなければならないため教員自身のプレゼンテーション作成能力が求められます。

多忙な先生方が授業方法を一気に変えることは難しいかもしれませんが、産業構造が変化を続ける中でこのまま旧来の教育を続けていくわけにもいきません。これからは学校間連携を取ったり民間企業と協力したりなど、学校がフレキシブルに分業を行うことが必要となるのではないでしょうか。

【授業から”講義”をなくす】東大も試行する「反転授業」で教師の役割が変わる - NAVER まとめ

 

反転授業の未来

反転授業は現在進行形で発展している取り組みです。生徒全員にタブレットを支給して反転授業のシステムを構築するとなると資金的・技術的に難しいかもしれませんが通常授業を撮影して復習用・欠席者用にYouTubeに投稿するなど出来ることはたくさんあるように感じます。

グローバル時代を生き抜くキーワードは「多様性」であり、学校は画一化ではなく多様化に向けて舵を切らなければなりません。ICTを活用することで多様な教員が多様な授業を作る文化が学校に根付くことを楽しみにしながら、これからも動向をチェックしていきたい所存です。

 

おまけ:反転授業の実践者たち

反転授業は2009〜2010年に米国で話題となり、2011〜2012年に日本でも取り上げられるようになりました。

ここでは、反転授業を知る上で重要な動画を紹介します。

 
1.サルマン・カーンのTED動画(カーン・アカデミーの創始者)

カーン・アカデミーで有名なサルマン・カーン氏のTED動画です。

 


サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」 - YouTube

 

2.東向陽台小学校 佐藤先生の算数の授業

日本で初めての反転授業の映像記録です。4分弱の動画で反転授業のイメージがよくわかります。

 


【日本初! 反転授業&協働学習の映像記録】 東向陽台小学校 佐藤靖泰先生 - YouTube

 

3.横山先生の数学の授業 

都内私立高校勤務の横山先生の動画です。ブログにさまざまな取り組みが紹介されていてとても好感が持てます。

 

 
反転授業関連の団体・ブログなど

反転授業への取り組みを随時まとめていきます。

反転授業の研究ー思想と実践の記録

反転授業研究会

反転授業の研究(FBページ)

アクティブラーニング&反転授業始めました

オンライン英会話「レアジョブ」を200日間受講して得られた成果

オンライン英会話「レアジョブ」を100日間受講して得られた成果を書いてからさらに100日が経過したため、備忘録を兼ねてまとめておきたいと思います。

 

200日間受講して感じたメリットとデメリット

メリット

前回と同じ内容になりますが、 

  • 毎日声に出して英語を話せること
  • 価格が安いこと(5000円/月)※2013年7月から基本料金が値上がりしています。

がレアジョブの強みです。最近は途中で音声が途切れたりレッスン開始時間に講師から連絡が来なかったりすることはほとんどありません。

 

デメリット

一方で、

  • ネイティブの英語を聞き取る能力は鍛えられない

というデメリットもあります。講師の大半は日本人が聞き取りやすい訛りの英語を話すため、講師の英語を聞き取れるようになったとしても、ネイティブの英語を同じように聞き取れるようにはなりません

もちろんネイティブに近い英語を話す講師もいるのですがそのような講師は少数派です。「米国で働けるレベルのリスニング力を身に付けたい!」というような方は、特定の講師を見付け出すか別の方法でリスニング力を上げる訓練を行うことをオススメします。

 

レアジョブではスピーキング力を

レアジョブのレッスンでは自分の意見をまとめる機会が多いため、スピーキング力を向上させるには最適ではないかと思います。

スピーキング力を効果的に向上させるポイントはレッスン中に自分が得意とする構文を出来る限り使わないことです。たとえば、It is ~ for(人)to(目的)はとてもシンプルで使いやすい構文ですが、それだけ使うようではスピーキング力は上がりません。そこで、

  1. レッスン前に前日覚えたフレーズを呪文のように唱える(3分)
  2. レッスン中に前日覚えたフレーズを使う。また、翌日使えそうなフレーズをひとつだけ覚える(25分)
  3. レッスン後に覚えたフレーズを呪文のように唱える(2分)
というように日々新しいフレーズを覚えるなど、ひと工夫すると良いのではないかと思います。

 

で、英語力はついたの?

200日間(ほぼ)毎朝25分英語を話した結果、スピーキング力はそこそこ向上しました。
 
具体的には、レアジョブを始めた頃は講師からの質問に答えるまでの時間が10秒近くかかることもありましたが、現在では自分の考えをすぐに英語で表現できるようになりました。
 
また、昔は(稀にいる)マシンガントークを延々と繰り広げる講師の暴走(ではなく熱い想い)を止めることは出来ませんでしたが、最近は適当なタイミングで話題を元に戻したり、自分の意見を挟んだり出来るようになりました。「決め手は、対話力」を肌で感じた瞬間でもありました(違)
 
とはいえ、言いたいことを正確に伝えられているかと言うと決してそうではありません。私が持つ語彙数や表現方法のパターン数ではビジネスとして利用できるレベルではないため、今後とも引き続き精進していきたい所存です。

クラウドファンディングの未来

「ゼロ」の挑戦

堀江さんがCAMPFIREでクラウドファンディングに挑戦しています。宇宙ビジネスで挑戦すると予想していましたが、新刊「ゼロ」の無料講演会のための資金を募っているようです。

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開始7時間で126万円達成していることにも驚きましたが、それ以上に、58人から合計126万円(約2万円/人)の支援を受けているとなるとリターンの内容が気になるところです。

気になる人気のリターンは・・・。

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寿司

正解は、寿司でした(笑)限定10名とのことですが既に完売しています。食事時間は2時間近くあるとのことですので、1人10分程度は堀江さんとマンツーマンで話せるということになります。ツイッターを覗いてみると、学生さんで参加される方もいるようですね。熱い。

 

クラウドファンディングの未来

クラウドファンディングの面白い点は、欲しいモノやサービスが買えたり売れたりするだけではなく、挑戦者と支援者がつながれるところではないかと思います。

たとえば、寿司を食べながら話したビジネスプランに堀江さんが共感すれば一緒に仕事をすることになるかもしれません。また、クラウドファンディングサイトのマイページ機能を活用することで、挑戦者とメールのやりとりをすることも可能です。

クラウドファンディングと言うと挑戦者を金銭的にサポートするイメージが強いですが、金銭面のみならず技術面でのサポートも円滑に行えるようになれば、より革新的なプロジェクトが現れるのではないかと思います。